WordPressのマルチサイト機能を使ってみる
今回携わった案件でWordPressのマルチサイト機能を使用しました。
カスタム投稿タイプ等を検討したのですが、どうしてもそれだと厳しそうだったので、初めて挑戦してみました。
忘れないうちにマルチサイト機能の使い方をメモしておきます。
そもそもマルチサイトとは何か?
WordPress3.0から追加された機能で、一つのWordPressから複数のブログを作成できる機能です。
それ以前はWordPress MUとして存在していました。
マルチサイト化するにはサブディレクトリ型とサブドメイン型があります。
サブディレクトリ型
http://hogehoge.com/foo/ のようにドメインの後ろにディレクトリ名が付く形であたらしくブログが作成されます。
サブドメイン型
http://foo.hogehoge.com/ のように新しいブログがサブドメインの形で作成されます。
今回はサブディレクトリ型を採用しました。
ですので、これから記述する方法はサブディレクトリ型の手順となります。
WordPressを「ルートディレクトリ」にインストールする
WordPressをマルチサイト化するには、仕様上ルートディレクトリにインストールしなければいけません。
仕様に従い、ルートディレクトリにインストールします。
WordPressのインストール自体は通常と変わりませんので、今回は割愛します。
マルチサイト化の設定を行う
WordPressのインストールが完了したら、インストールディレクトリの直下にある「wp-config.php」をし、テキストエディタで開きます。
86行目あたりに 「/ 編集が必要なのはここまでです!~ / 」とコメントアウトされている部分があるので、その上に
/ Multisite マルチサイトの設定 /
define('WP_ALLOW_MULTISITE', true);
を記述し、上書きします。(念の為、予めバックアップをとっておくと良いかもしれません)
上書きが完了したらWordPressにログインします。
左側のメニュー内の「ツール」に「ネットワークの設置」という項目が追加されていれば成功です。
ネットワークの設置を行う
先程メニューに追加された「ネットワークの設置」をクリックします。
ネットワークの設置画面が表示されますので、「サブディレクトリ」にチェックを付け、「ネットワークのタイトル」と「管理者のメールアドレス」を入力します。
入力が完了したら「インストール」ボタンをクリックします。
画面が変わりますので、指示に従い「wp-config.php」及び「.htaccess」に出てきた文言を追記または上書きします。
それぞれ入力し、ファイルを保存したら、再度WordPressにログインします。
新規サイトを追加する
ネットワークの設置が完了したら画面左上に「参加サイト」という文言が追加されていると思います。
「参加サイト」→「ネットワーク管理者」→「ダッシュボード」をクリックするとネットワーク管理者のダッシュボードが表示されます。
「新規サイト」をクリックし、「サイトのURL」、「サイトのタイトル」、「管理者のメールアドレス」を入力します。
すべての項目に入力し、「サイトの追加」をクリックすると新しいサイトが追加されます。
これで完成です。
面倒かと思いきや、意外と簡単に設定ができました。 今後マルチサイト化案件が舞い込んでも何とかなるかもしれませんね