お名前.comのVPSを借りた & 色々サーバ設定を行った vol.03
サーバ設定第3弾です。
今回は ApacheとPHPの設定を行います。
ここまで過去2回では以下の設定を行ってきました。
これまでに行ってきた設定一覧
お名前.comのVPSを借りた & 色々サーバ設定を行った vol.01 | おれめも v2
- パッケージのアップデート
- 作業用ユーザの作成
- 作業用ユーザの公開鍵を作成
- パスワード認証の廃止&公開鍵認証のみに設定
- 作業ユーザでsudo出来るように設定
- ファイアウォールの設定
お名前.comのVPSを借りた & 色々サーバ設定を行った vol.02 | おれめも v2
- MySQLの設定
では始めます。
Apacheの設定を行う
お名前.comのサーバにはApacheは既に入っているようでしたので、
Apacheのインストールについては省略します。
ユーザ apache の作成
Apache を扱うユーザを作成します。
その前にユーザが既に作成されているかを確認します。
# cat /etc/passwd root:x:0:0:root:/root:/bin/bash ...中略... apache:x:48:48:Apache:/var/www:/sbin/nologin ...中略...
どうやら既にapacheユーザは作成されているみたいでした。
ですのでこのまま進めても大丈夫そうですが、一応作成方法を記載しておきます。
# groupadd apache // ユーザ apache を作成 # groupadd -g apache apache // apache を apacheグループに所属させる # id apache // apacheがapacheグループに所属しているかを確認 uid=48(apache) gid=48(apache) 所属グループ=48(apache)
Apacheの設定をする
apacheの設定を変更していきます。
設定ファイルは /etc/httpd/conf/httpd.conf にあります。
# vi /etc/httpd/conf/httpd.conf
今回は以下の項目を変更しました。
ServerAdmin
管理者のメールアドレスを記載します。
エラー等あったときにメールが飛んでくるみたいです。
ServerName
サーバのIPアドレス、もしくは取得したドメインを記載します。
DocumentRoot
ドキュメントルートの場所を設定します。 デフォルトでは "/var/www/html" になっています
<Directory "/var/www/html(DocumentRootで設定した値を入力)"> ... </Directory>
DocumentRootの少し下のところにあります。
この中の、 AllowOverride None を All に変更。
これで .htaccess が使用可能になります。
設定が完了したら保存します。
次に自動起動の設定を行い、apacheを起動してます。
# chkconfig httpd on httpd 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off # service httpd on Starting httpd: [ OK ]
ここでブラウザを開き、ServerNameに指定したドメイン、もしくはIPアドレスを入力してみます。
「Apache 2 Test Page」という画面が見えたらサーバの設定は完了です。
PHPの設定を行う
お名前.comのサーバにはPHPは既に入っているようでしたので、
PHPのインストールについては省略します。
/etc/php.ini にあるPHPの設定ファイルを開き、設定を変更していきます。
今回以下の項目を変更しました。
expose_php
PHPのインストール情報を開示するか設定します。
特に開示する必要もないのでOffにします。
expose_php = On → expose_php = Off
default_charaset
デフォルトの文字コードを指定します。
; default_charset="iso-8859-1" → default_charset="UTF-8"
date.timezon
サーバのタイムゾーンを指定します。
; date.timezone = → date.timezone = "Asia/Tokyo"
mbstring.language
マルチバイト文字が何語かを指定します。
; mbstring.language = Japanese → mbstring.language = Japanese
mbstring.internal_encoding
マルチバイト文字の内部文字エンコーディングの文字コードを指定します。
PHP5.6.0から非推奨になり、default_charsetの設定のみで良いみたいです。
; mbstring.internal_encoding = EUC-JP → mbstring.internal_encoding = UTF-8
mbstring.http_input
入力文字のエンコーディグの文字コードを設定します。
PHP5.6.0から非推奨になり、default_charsetの設定のみで良いみたいです。
; mbstring.http_input = auto → mbstring.http_input = UTF-8
mbstring.http_output
出力文字のエンコーディングの文字コードを設定します。
PHP5.6.0から非推奨になり、default_charsetの設定のみで良いみたいです。
; mbsting.http_output = SJIS → mbstring.http_output = pass
mbstring.detect_order
文字エンコーディングの検出順序を指定します。
; mbstring.dected_order = auto → mbstring.dected_order = auto
mbstring.encoding_transition
入力文字を内部エンコーディングするかを指定します。
; mbstring.encoding_transition = OFF → mbstring.encoding_transition = OFF
設定の変更が完了したら保存します。
ここでPHPの設定は終了です。
これでひと通りのサーバの設定は完了です。
途中ハマったりもしましたが、なんとかここまでたどり着きました。
あとはHTMLファイルを置いたり、バーチャルホストを設定したり、WordPrssを置いたりとまだまだやることは多いですが、一旦は終了です。
これからお名前.comのVPSを使う人のお役に立てると幸いです。